俳句:彼岸花17

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阿耨多羅三藐三菩提の

   道を照らすや彼岸花


彼の正岡子規は、九たび歌よみに与ふる書において、
阿耨多羅三藐三菩提の佛たちわが立つ杣に冥加あらせたまへ
             (傳 教)
 いとめでたき歌にて候。長句の用ゐ方など古今未曾有にて、これを詠みたる人もさすがなれど、此歌を勅撰集に加へたる勇気も稱するに足るべくと存候。第二句十字の長句ながら成語なれば左迄口にたまらず、第五句九字にしたるはことさらにもあらざるべけれど、此所はことさらにも九字位にする必要有之、若し七字句などを以て止めたらんには上の十字句に對して釣合取れ不申候。初めの方に字余りの句あるがために後にも字余りの句を置かねばならぬ場合は屡々有之候。若し字余りの句は一句にても少なきが善しなどいふ人は字余りの趣味を解せざるものにや候べき。

とある。

子規の大嫌いな本歌取りの技法で。

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